娘が泣いて電話してきた理由は、トイレの詰まりだった

私には3人の子どもがいる。34歳の長男、32歳の次男、そして28歳の長女だ。3人とも働いていて、長男は結婚して転勤で中国に住んでいて、次男は独身だが同じく九州に転勤で一人暮らしだ。長女は待望の女の子ということもあり、上の兄2人と私たち夫婦から蝶よ花よと大切に育てられてきたので、私からみると少々頼りないところがある。このまま結婚するまで、私たちと一緒に暮らしていくのだと思い込んでいたのだが…。

トイレの役立つ豆知識 – 名古屋の水漏れ修理110番

ある日娘が「一人暮らしする」と言い出した。私たち夫婦は、またバカなことを…と言って取り合わなかったのだが、娘はどうやら本気だったようで、賃貸アパートの保証人になってくれと頼んできた。そのときようやく私たち夫婦は娘が本気だったということを知り、慌てて反対した。特に夫は、絶対に娘を嫁に出したくないとずっと言っていたくらいなので、もちろん猛反対した。すると娘は私たちではなく、九州にいる次男に保証人を頼み、勝手に一人暮らしを始めてしまったのである。私たちの心配と寂しさと心細さなど知る由もなく、娘は旅立ってしまったのだ。

ところが旅立って3日後、娘が泣きながら電話してきた。私たちはてっきり強盗か何かでもあったんじゃないかと、慌てて娘の住むアパートに駆け付けた。だが私たちの予想に反し、家の中はこざっぱりとしている。すると娘が泣きながら私たちに訴えたのだ。「トイレが詰まっちゃったの」と。

それから私たち夫婦は、甘いと思いながらも娘のトイレの対処をした。夫が業者に電話し、私は汚れたトイレの掃除を始めた。事が全て終わるまで、娘はずっと泣きっぱなしだった。

そして娘は再び私たちと暮らしたいと言った。もちろん私たちに異論などなかったが、こんな頼りない娘にどうかしっかりした旦那さんが来てくれますように、と願わずにはいられなかったのである。