掃除をしても消えないトイレのにおい、原因はタンクの中に……

「ママ、トイレくさーい」とは最近小学生の息子たちに言われてしまう言葉だ。確かに私も、トイレのたびに鼻を突くような黴臭さを感じていた。うちは私以外全員男なので、トイレはとくに汚される。一度、男たちに座って用を足してもらうよう直談判したが、結局男たちに交代でトイレを掃除するという約束をしてもらい、座って用を足すという話はなくなった。そんないきさつもあり、我が家のトイレは誰かしらに毎日掃除されているので、他の家と比べてもそれほど汚いとは思えないのだけど…。だとしたら、この匂いの原因は一体何なのだろう。明らかにカビのような匂いだけど、見たところカビの生えているところはどこにもない。床とか壁も一応磨いてみたけれど、匂いは取れない。便座の裏側の掃除しにくいところも擦ってみたけれど、やはり匂いは取れない。一体どこからこの匂いは来るのだろう。カビなんだから、きっと水が関係しているよな、水が常にあるところと言えば…。そうだ、タンク!私はこの家を購入してから一度も開けたことのないタンクの扉を開けてみることにした。すると…中を覗きこんだ私の腕に一斉に鳥肌がたった。タンクの中がカビで真っ黒になっていたからだ。まさかこんな状態になっていたなんて!私は一度トイレの水を止め、タンクを空にし、タンク内をブラシで磨いた。何度も吐きそうになりながら…。

その成果あって、トイレの悪臭はすっかりなくなった。それからは市販のタンク内洗浄剤を使っているので、タンク内にカビが生えることはなくなったが、悪臭の原因は見えるところとは限らないということを学んだのである。